先日は学会参加のために休診とさせて頂きました。その報告をいたします。
日本耳鼻咽喉科学会は今年125周年であり、今回は東京大学の主催で横浜のパシフィコ横浜で行われました。会場はみなとみらいにありまして赤煉瓦倉庫やベイブリッジ、山下公園、マリンタワーを一望でき、また6/1と6/2は開港祭で周囲でイベントをしていました。
専門医の資格を維持する為に、また新しい医学知識、日々変わる医学常識を得るために出席、参加、聴講は必要なので教育セミナーを中心に出席しました。なるべく実際の臨床に役立ちまた知識の整理のために、「感音難聴の診断と治療」「小児難聴の診断と治療」「急性中耳炎・滲出性中耳炎の治療」などに出席しました。残念ながら同じ時間におよそ9会場でそれぞれ別々の疾患やテーマのセミナーをやるので興味があっても全てに出席することはできません。また今回のような大きな全国学会ではそのほかに異なる分野の講演もあります。東大の国立情報学研究所の喜連川先生のビッグデータ、AI、IoTとヘルスケアについて、iCONMの片岡先生のナノマシン研究、開発についての講演は大変興味深いものでした。特に片岡先生の講演ではナノマシンを創製し人間の体内へ導入し異常の監視、検知、治療まで行ういわばナノレベルの体内病院が未来の医療となるという内容でした。講演の中で触れられていましたが映画「ミクロの決死圏」が将来的に現実のものになるかもしれません。
自分の郷里が横浜なので両親と食事したり、大好物のシウマイ弁当を食べたりして頭も体もかなりリフレッシュしました。また日頃会えない先輩医師の方々と近況の報告をし合いまして色々な刺激を受けました。今後の診療の参考にして役立てたいと思います。