よくある鼻のお悩み
「鼻水が止まらない」「鼻が詰まる」「匂いがしない」といった鼻のお悩みが多いです。疾患として多いのが「鼻かぜ」「アレルギー性鼻炎」、次に「副鼻腔炎」です。アレルギー性鼻炎の場合は体質だから…とあきらめている方もいらっしゃるかもしれませんが、適切な治療を行えば症状改善や治癒を目指せます。まずは当クリニックまでご相談ください。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜で起こるアレルギー反応が原因となり、鼻水や鼻づまり、くしゃみが起こる病気です。花粉症を代表する季節性のものとハウスダスト、ダニなどの通年性のものがあります。まずはつらい症状の原因をしっかりと見極め、適切な治療をすることが大切です。
こんな症状があれば要注意
- 鼻水が出る
- くしゃみが頻繁に出る
- 鼻が詰まる
- 鼻で息がしにくい
治療法
アレルギー症状を引き起こす物質「アレルゲン」を正しく診断することが大切です。なぜならアレルゲンを吸い込まないことが最善の予防になるからです。主なアレルゲンには、スギやヒノキの花粉、ペットの毛、ダニ、ハウスダストなどさまざまあります。
原因を特定したら、アレルギーの原因をできるだけ排除しながら、内服薬や点鼻薬などを用いた薬物治療をメインに治療を行います。トリクロール酢酸という薬液を鼻粘膜に塗布して鼻閉や鼻汁を軽減する処置もあります。
当クリニックでは「舌下免疫療法」が受けられます
「舌下免疫療法」とは、「アレルゲン免疫療法」の一つで、体にアレルゲンを入れることで体をアレルゲンに慣れさせアレルギー症状を出にくくするという、体質改善を目的とした治療です。詳しくは医師にご相談ください。ダニもしくはスギにアレルギーを持っている12歳以上の方が対象です。
詳しくはアレルゲン免疫療法ナビへ
副鼻腔炎
鼻の周囲の骨にある空洞を「副鼻腔」といい、そこに細菌やウイルスが感染して炎症が起こることを「副鼻腔炎」といいます。副鼻腔炎には急性と慢性(いわゆる蓄のう症)があり、鼻の症状だけでなく頭痛や歯の痛みなども引き起こすので、早めの受診がおすすめです。
こんな症状があれば要注意
- 黄緑色のネバネバの鼻水が出る
- 鼻が詰まる
- 頭痛や顔面痛がある
- 咳や痰が出る
治療法
内服薬を使う、鼻腔内に血管収縮剤などをスプレーして鼻汁を取り除き副鼻腔方向への通路を広げたのち、「ネブライザー」という治療機器を使って、炎症を抑えるなどの治療を行います。長期の炎症による鼻ポリープ(鼻茸)がある時は切除することもあります。
慢性副鼻腔炎では治療が長期に渡ることが多いですがそれでも改善しない場合は、手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術など)が必要なこともあります。
鼻血
「鼻血」は多くの人が経験する症状で、病気の名前ではありません。ほとんどは心配のないものが多いのですが、まれに腫瘍や血液の病気などが原因となっているケースがあるので、頻繁に鼻血が起こる、なかなか鼻血が止まらないという場合はご相談ください。
こんな症状があれば要注意
- 鼻から大量に血が出る
- 鼻血がなかなか止まらない
- 頻繁に鼻血が出る
主な病気と治療法
鼻血の9割は、左右の鼻の穴の仕切り(鼻中隔粘膜)が何らかの原因で傷付くことから起こるものとされています。ぶつかって鼻を打つなど物理的なことがキッカケとなったり、鼻をいじったりアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがあって鼻をよくかんでいたりすると鼻血が出やすい傾向があります。
まれに鼻の腫瘍や血液の病気など重篤な病気が潜んでいることもあるので、出血の量や回数の多い方は注意しましょう。
治療法
安静にして下を向いて鼻をつまむようにすると多くの場合、自然に出血は収まる事が多いです。仰向けに寝たり、頭を後ろに倒すと血液が喉に入り込むことがあるので、必ず座って処置をしましょう。
出血が止まらない場合は、耳鼻咽喉科で止血の処置を行います。どこから出血しているか調べたり、鼻の中にガーゼをつめたり、電気で出血部分を凝固させ止血処置をすることもあります。